第4回の企画を終えて

 今日は、ご来場いただきありがとうございました。

 何も言わず来てくれる友達だったり、声を掛ければ来てくれる友達だったり、来れなくてもまた誘ってとか近いうちにご飯でもだとかのこれからを仄めかしてくれる友達だったり、そういった繋がりがまだ保たれていることを確認できるきっかけ、というのがライブの一面であるように思います。また、それで集まる場に音楽があるということが、僕にとっては大事なことです。

 ある後輩は、当初は登山の用があって来られないのだと残念そうに説明してくれていましたが、「思ったより早く下山できた」と、その足で駆けつけて顔を出してくれました。こういったことが起こるから、僕は、ライブをやる意味だとかについて悲観するような虚しい時間を過さずに済むことができているのだと思います。

 娘は、2バンドそれぞれ長めのセットの間、とてもよく頑張って、じっとステージを見つめていました。馴染みの曲で踊れるようにもなった。好きな大人の友達(?)とも会えてえらく嬉しく楽しい様子ではありましたが、1日を通しての頑張りを妻も僕も見ています。さぞかし疲れたことだろう、偉かったね。今日、バスドラを踏めるようになったね。
 帰り道、妻の提案で、大好きなフライドポテトSサイズを買って、娘はわくわくした様子で「これには何が入ってるんでしょうか?」などとおどけて言いながらその紙袋を抱えて歩きました。

 mamaririは、自分の内でいったんの区切りをつけてからの長いこと、蓋をして仕舞ったままにしておいたけれど突然たまに思い返して恋しくなるような大切さのものを、意を決して引っ張り出してきた(それも区切り以前から見知った友達の前で)ような緊張を感じさせる演奏で、それは舞台の高さに緊張してしまっているのが伝わる……というものではなく、むしろ落ち着きはらった佇まいをもってこちら側へ丁寧に緊張を手渡してくるような、そういうものだったように思います。経緯を知る人には、または、同じような経路を辿る人には、分かるものがあったのではないか。
 ベース藤森さんとドラム山浦くんのコンビは良いなと、改めて感じながら、楽しみました(娘と一緒に遊んでくれてありがとう、僕も妻も娘も救われました)。

 April Girlにこの企画での初めてのゲストとして声をかけていましたが、体調不良で参加ができませんでした。残念なのはもちろんだけれど、僕としては、一連の結果として繋がりを醸し出すことができたこと自体が嬉しい。近いうちにまた一緒にやれるだろうと勝手に考えています。
 そのときは、また、皆さんぜひ遊びに来てください。

 と、ライブ後の疲れのまま書いて投稿してすぐに倒れ込んだ布団の中、インスタグラムでマーティン・ニューウェルがブルースワンを弾き語る動画を見ました。感動して、眠って忘れてしまう前にこのことを書き足しておきたくなりました。

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